ここ最近、特に東海道新幹線で、スーツケースの置き場に困っております。
棚も座席後ろのスペースも最近はあいてないことが多いため、床に置いていますが、他の人の邪魔になるので落ち着きません。
先に荷物を送ろうにも、宿泊先やスケジュールの都合もあり難しい状況です。
他の方はどうされているのか、気になります。
またいいアイデアがあれば教えていただきたいです。
(46歳男性・バイヤー)
置き場があっても置けない問題
マセ : はい。よーく分かります。今まで、こんなに多くの人がスーツケースを持ち込む前提がなかったんですよね。
網棚というか、座席の上の荷物置き場。重いものを乗せても大丈夫な設計らしいけど、欧米系の方々のでっかいスーツケース。あれをバンバン載せられたら、僕らのちっちゃいスーツケースは載せる場所ありません。だから足元に置くことになっちゃう。
ミタ : そうですよね。私、先日乗った時、座席が全く倒れなくて。おかしいと思って後ろを見たら、スーツケースがつっかえ棒になってました。仕方ないので倒さず座ってましたけど。
マセ : それも困るよね。そもそも、スーツケースを上にあげさせる、という発想がどうなのか、って。
ミタ : そうですね。危ないし、衛生的にも良くないし。
マセ : 力がある人は持ち上げられるけど、女性なんか大変ですよ。
ミタ : そうなんです。載せたら載せたで、下ろせないんですよ。だから結局、足元に置いて我慢してるんです。
マセ : そうだよね。奥の方に行っちゃったら、手が届かない。僕もそういう時あるから困っちゃう。
だけど、新幹線ってカーブが多いから、ストッパーがない4輪のスーツケースは、ずるずる移動して。駅に着く頃には、通路の真ん中を走ってたりするんだよね。「これ一体、誰のですか?」みたいな。
ミタ : あはは。心地よく走ってますよね。みんな「あらら」って顔で見送ってます。
マセ : そうなの。どこからやって来たのか、誰も分からないスーツケース(笑)
とりあえず、偶数号車がいいかも
マセ : さて。ご質問の、「どこにスーツケースを置くか」なんですが。
はっきり言いますが、いまの新幹線のつくりは、よろしくないです。なので、車両も何か工夫してもらわないと無理です。
だけどそれを待ってても、らちが明かないので。荷物を置く場所を、なんとか見つけるんでしょうね。
まずは、「何号車に乗るか」ですね。
ミタ : なるほど。号車選びから。
マセ : これは基本中の基本なんですけどね。新幹線の車両っていうのは、基本的に偶数号車は席数が多いです。奇数号車には、トイレや洗面所がついてるから、その分、席数が少ない。
偶数号車の2号車や4号車は、20列あります。1列がABCDE、5人だから、1両で100人座れる。
奇数号車は、17列、18列かな。10~15人分少ない。もっと少ない場合もある。これはけっこう大きいんです。
なので、例えば奇数号車だと、棚を使うにしても、その分、容積的には少ないわけです。
偶数号車を狙う方が、可能性は高まる。確かに、人数が多いとその分埋まっちゃうんじゃないか、って論法もあるけど、それだけスペースはあるわけだからね。
ミタ : そうですね。
マセ : あとは、指定といえど、早く並ぶことです。
途中駅から乗る時は、要領ですね。当然降りる人もいるわけだから、あきスペースは出るわけです。なので、乗り込んで、あいてるスペースを見つけたら、さっと入れる。
ついでに言えば、駅のホームの階段から遠い方のドアから乗る。
当然だけど、階段に近いドアから降りる人が多いので、そちらは混みます。なかなか乗れない。
反対のドアはその分、降りる人も少なくて、すぐ乗り込める。あき場所も見つけやすいです。
ちなみにこれ、自由席に乗る時の基本でもあります。
10番付近はすいてます
マセ : あと、3列シートと2列シートで言うならば。これは微妙ですね。
週末は、2列シートかな。月曜から木曜は、3列シートで勝負。
ミタ : 勝負(笑)。A席ですか。
マセ : A席でもC席でも。B席があくのに賭ける。そしたらキャリーバッグを置いておけるから。
ミタ : 平日は、B席があいてること多いですよね。
マセ : そうだね。夕方や朝一は混むけど、それ以外は比較的あきやすい。のぞみの場合ね。
ちょっと最近は研究してなくて、ウソを言っちゃったらごめんなさいなんだけど。
今はスマホで席を選べるけど、昔はそうじゃなかった。みどりの窓口で買うにしても、多くの人は、「何号車の何番のどこ」とか、あまり言わないよね。
ミタ : 慣れてないと分からないですもんね。
マセ : そうすると、コンピューターが自動的に、あいてる席を割り振っていくんだよね。
見事だったのはね、昔、ひかりに乗った時。僕は、10番11番あたりの窓側E席に座ってたの。
東京駅では、通路側D席の1、2番しか埋まってなかった。そしたら、新横浜で3、4、5と埋まって。次の小田原かどっかで7、8、9と埋まって。「間もなく僕のとこだー」って(笑)
ミタ : 何ですか、その迫りくるスリル。怖いですよ(笑)
マセ : それがね、前と後ろから来るの。真ん中が埋まるのが、一番最後なんだよね。
ミタ : 車両のバランス的には、そんな気がしますね。
マセ : そうだよね。そういうシステムだったの。だから、10番前後があきやすくて。
で、今も可能性としては、それがあってね。
なぜかというと、日本人って、端っこが好きだよね。案外、真ん中は穴場になる。
僕はいつも、10番前後に座ることにしてるの。揺れが少ないから。
端っこは扉も開いたり閉まったりして落ち着かないのに、みんな端っこに座りたがるよね。
ミタ : 何でしょうね。確かに、10番あたりと、2~3番では、揺れ方がかなり違いますね。でも端っこって、落ち着きますよ(笑)
自由席でも、2号車に穴場が
マセ : 東京から新大阪に向かう場合。のぞみだと、自由席が3号車・2号車・1号車ですね。で、A席・C席・E席から埋まってしまう。
自由席は、3号車の後ろから乗ってくる人が多くて。B席があいてても、「2号車なら、AやCがあいてるんじゃないか」って、3号車を通り抜ける人がいる。
そして2号車の後ろからトコトコ歩いてくるんだけど、もうA席C席を目指してるから、結局2号車も通り抜けちゃう。で、「しょうがない、1号車まで行くか」って勝負にかける。
ミタ : 勝負。
マセ : そう(笑)。その勝負に負けると、結局、1号車のB席に座ることになる。
勝負しないで、「もういいや、この辺で」っていう人は、2号車に入ってすぐか、2号車を抜けるあたりでB席に座ることになる。従って、2号車の10~12番くらいのB席は、案外あいちゃう。
ミタ : 分かります。心理的にそうなりますよね。大抵は最初にあきらめるか、最後に妥協するか、ですもんね。
マセ : そうなんだよね。それは2列席のD・Eでも同じでね。車両の真ん中あたりは意外にあいてたりしますよ。
ミタ : と、完全にB席が罰ゲームみたいな扱いになってますが。実はB席が一番広いんですよね。
マセ : そうなんです。負け組に見えて、案外勝ち組かもしれません。
ミタ : うーん。隣の人にもよります。ごめんなさい。
臨時の「N700系」は、案外ガラガラ
マセ : あと。新幹線自体、すいてるのに乗りたければ、「N700A」じゃないのに乗ることです。
ミタ : じゃないの、って、何でしたっけ。
マセ : 「N700系」。旧型のN700系は、テーブルが小さいのと、座席の座り心地がよくないです。
いまのメインは「N700A」だからね。
そこで、300番台400番台の、のぞみ。「のぞみ3△△号」とか「のぞみ4△△号」とかですね。
これは臨時列車で、N700系が多くて、すいてるの。
ミタ : あ、そうですよね。私も臨時列車を狙うこと多いです。
マセ : 特に、新大阪から東京へ帰る時。
18時~20時くらいは、自由席なんてガラガラ。たこ焼き、食べ放題(笑)
ミタ : あはは。あのですね、その「新幹線たこ焼き問題」っていうのが、また世の中で物議をかもしておりましてですね。
マセ : そうなの?(笑)
ミタ : それは話が大幅にそれてしまうので、後ほど取り上げることにしまして。まず出張の話を。