「IoT」の恐ろしさ
最近、「IoT」という言葉が盛んに使われるようになりました。
多くの機器がインターネットにつながり、便利になるというものです。
例えば、家の中に、ネットワーク・カメラを置いておき、室内の様子を外出先からスマホで確認できる、というのはよく知られています。
さらには、外出先からスマホを使って、エアコンのスイッチを入れたり、ビデオの録画予約をしたり。そのビデオをスマホで再生して見ることもできるようになってきました。
確かに、便利ではあります。
しかし、ここ2~3年急激に、これらのIoT家電を誰かが「乗っ取り」、勝手に操作したり、その機能を悪用し、どこか特定の役所や企業をサイバー攻撃するという事件が相次いでいます。
最近、NHKでも取り上げられ話題になっています。
そこで、ネット上にある、世界中のネットワークカメラやWEBカメラの映像を垂れ流ししているサイトというものを見てみました。
びっくりしました。全部で500あるカメラの映像のうち、20%は日本のものだとか。
私は一部を見ただけですが、日本の一般の防犯カメラの映像がバンバン映っています。
どこかの美容室。時計が映っているので、リアルタイムということが分かります。
カメラが良いので、画質がいい。今まさにシャンプーをして鏡の前に戻ってきた、を中継しています。
他にも、ある会社の事務所、ホテルのロビー風の場所、コインパーキングの監視カメラ、路上に付いている防犯カメラ、自宅の玄関前の防犯カメラなどなど。
本人は知らないまま、世界中の誰かに見られ続けているのです。
何とか知らせてあげたい気持ちはありますが、時間をかけて見なければ特定できません。
そもそも、人の家を覗くようなこともしたくありません。
なぜこんなことが起きるのか?
まず一番多いのが、カメラのIDとパスワードが工場出荷時のままというもの。
これはすぐに設定をやり直しましょう。
しかし、それを設定しても、脆弱性(ぜいじゃくせい)をついてくる場合があります。これは海外の安いメーカーのものに多いようです。
また、パソコンのWEBカメラも、使わない方は普段からOFFにしておく方が良いでしょう。
私はこれに加え、自分のPCのカメラ部分には、テープを貼って物理的に目隠しをしています。
ここまでは、まだネットワークカメラの話。
IoTの問題点はもっと凄いところにあるのです。それはまた別途。
まずは自分の周りのインターネットに繋がるものを、全て見直すことから始めましょう。