音(おと)なの旅 【vol.8】 サルサ特集
『Vamonos Pa’l Monte』~ Eddie Palmieri(エディ・パルミエリ)
(1971年)
『Live in Japan 1976』~ FANIA ALL STARS(ファニア・オールスターズ)
(1976年)
サンタナファンは熱いラテン系が多いものです。学生になったころ、その仲間に「サンタナよりもっと凄いのがあるんだぜ」と聞いたのが「Salsa」(サルサ)です。
何も知らなかった私は、サルサというバンドかと思ったものです。
私が初めてサルサに出会ったのは、『Our Latin Thing』という映画。
渋谷のヤマハの自由スペースで試写会が行われました。応募して当選した100名くらいで見る小さな試写会でした。その会場にはなんと、ペドロ&カプリシャスのメンバーもいました。
映画は、日本語字幕がない原画のまんま。サルサのウッドストックと言われた映画ですから、違和感はありません。ただ全編スペイン語。
当時の私にとってスペイン語は未知の言葉で、「これがサルサなんだ・・・」という強烈な印象でした。
前後して、日本で本格サルサのレコードが発売されました。
何せ何も分からない。帯(当時のレコードには帯があり、そこに書いてある紹介文だけでレコードを選んだ)に、「このピアニストはサルサ界のマッコイタイナーだ」と書いてあったのです。
勢いで買ったのが、Eddie Palmieri(エディ・パルミエリ)というピアニストのアルバムです。
タイトルは、『Vamonos Pa’l Monte』=「山へ行こう」でした。思えばひどいタイトルです。
でも1曲目からビックリ。ビビビでした。ただこの人の演奏やアレンジはクセがありすぎて、ついていけない時があります。
そして時を同じくして、FANIA ALL STARS(ファニア・オールスターズ)が来日。
一気にサルサブームが到来! というほどではありませんでした。
当時はまだまだサルサの知名度は低かった。
コンサート会場は、あの中野サンプラザホール。私も行きました。
今でもよく覚えているのですが、会場は8割くらいの入り。しかもオールド・ラテン・ファンが多く、必ずしも若者は多くありませんでした。
しかし演奏が始まると、これはもうサルサ。
そのライブ盤が『Live in Japan 1976』。メンバーも凄かった。
ちなみに当時のパンフレットは未だに持っています。
余談ですが、「サザンオールスターズ」のネーミングはここから取ったとか。。。