音(おと)なの旅 【vol.1】 パラシュート
『PARACHUTE from ASIAN PORT』~ パラシュート
(1980年)
ある日、「あっ? あれ? この曲なんだったっけ?」と突然、頭の中に曲が流れること、ありませんか?
私も最近、口ずさむくらいその曲が頭の中を流れていて、どうしてもオリジナルを聞きたくなりました。
しかし曲名はもちろん、演奏したミュージシャンやレコード(当時はまだレコードでした)、タイトルも思い出せません。
確か、20代の前半、世の中に「フュージョン」と呼ばれる音楽が流行ったころの曲です。
しばらくして、ふとギタリストの名前を思い出しました。「松原正樹」さん。
この人、当時スタジオミュージシャンとして引っ張りだこで、いやその後もずっと引っ張りだこの、凄いギタリストなんです。
歌謡曲、POPS、テレビの主題歌、CMなど誰もが聞いたことのある曲に、しょっちゅうバックで演奏しています。
早速ネットで検索。すると・・・
松原正樹さんは、昨年(2016年)2月8日に逝去されていました。享年61歳。
私よりふたつ上。まだ若いのに・・・。合掌。
ちょっとショックでした。
そこで猛然と当時の曲探しを開始。
松原正樹さん自身のリーダーアルバムか、彼が参加していた当時の日本のスタジオミュージシャンで構成された「パラシュート」というグループのどちらかだと絞り込み。
しかし、曲名もアルバム名もさすがに分からず、ネットで当てずっぽうでCD2枚を注文。
そしてようやく見つけたのが、このアルバムです。
耳に残っていた曲は、本アルバムの8曲目、『JASMINE』。
このアルバムは全体にオリエンタルな雰囲気が漂います。その中でも最もオリエンタルと感じる曲。
当時流行ったボコーダー(マイクで拾った声を加工するシンセサイザー)で歌っているのはご愛嬌。
でもなんだか南の国を感じさせるいい曲です。
他にも好きな曲が沢山入っているこのアルバム。
当時はカセットテープが擦り切れるくらい聞きました。
実は、もう1曲、やはり耳から離れない曲がありますが、このアルバムには入っていませんでした。
間違いなく、松原正樹さんの関わったアルバムなのですが。。。
というわけで、さらに音(おと)なの旅は続くのでした。