業界勝ち残りマトリクス

いまやっている事業が、なかなかうまくいかない、という場合。

・その業界全体が世間から不要とされているのか
・同業者で他社はうまくいっていて、自社だけがダメなのか
それを表にしてみました。

自社と他社の表

この表はかなり極端に表現していますが、俯瞰できると思います。
自社×、他社○は、いくらでも改善策があると思われます。
しかし自社×、他社×は、改善するにはかなり頑張らなくてはいけません。

例えば、呉服業界(和装、着物の業界)。
日本人が和装をしなくなり、ずーっとジリ貧です。

とはいえ、「着物レンタルで成功した」とか、「眠っていた和服を安く買い取り、リメイクしてうまくいった」とか、「洋服と組み合わせた自由な着物の着こなしを提案しているお店」とか、奮闘しているところもあります。
ただ昔ながらの販売スタイルの店は、生き残りは難しいでしょう。

あるいは、ガソリンスタンド業界。
この10年間で半減しました。なんと半分に減ってしまったのです。

どのガソリン会社もギリギリの状態です。体力のない会社から市場退場しています。
しかしこの業界でも勝ち残っている会社があります。

販売品目をレギュラーとハイオク、軽油だけ(たった3種類です)に絞り、完全セルフにし、警備会社のガードマンをひとり置くということで地域の価格支配をしているスタンド。
それとは全く逆に、車検、保険、整備、新車中古車の販売など、「車関連」に広げて成功している会社。

呉服業界は昭和40年ごろから急減し、その後は長い時間をかけて減っています。
一方、ガソリンスタンドは本当にここ15年くらい、そう、トヨタのプリウスが出てから急減しています。

いずれの業界でも、生き残っている≒勝ち残っている企業はあります。
これらの会社は、独特の経営をしています。

日本は総じてマーケットは縮小傾向にあります。それは人口が減少しているからです。
もちろん拡大しているマーケットもあります。

昔ながらの販売ノウハウだけでは勝ち残れません。新しいノウハウを開発する必要があります。
他業界で成功しているノウハウを自分の業界で活かすというのが、一番早いと思います。

まずは行動してみてはいかがでしょうか?