19年ぶり、日本出身横綱誕生や
初場所優勝の「稀勢の里」の横綱昇進が、確定です。
昨年は、年間最多勝。なのに、優勝は一度もない、準優勝ばっかり。
一度でも優勝していれば、とっくに横綱になっていたのです。
確かに、この一年間は安定していました。
しかし彼の悪いクセである、突然格下にあっさり負ける、ここ一番の勝負には勝てない、という大きな弱みがあり、なかなか横綱にたどりつきませんでした。
初場所は、まさにこの弱みに対する不安。
14日目で優勝が決定したとき、日本中が「良かった」と喜んだ。
が、これまた日本中が、「明日(千秋楽)の白鵬に勝たなければ、いくら優勝しても横綱はないよね」と思ったのです。
これはご本人が一番そう思ったに違いありません。
まして今場所の白鵬は、以前の圧倒的な強さが影を潜め、白鵬らしくない負け方を続けていました。
誰が見てもカラダのハリもなく、さすがの白鵬ももう終わりかなと思うほど。
そんな白鵬に負けたら、いくら優勝しても、横綱はないでしょう?と日本中が思っていました。
そして千秋楽。
危ない面はありましたが、落ち着いて凌ぎ、しっかり勝ちました。
まあ、何はともあれ、本当に良かった。
なにせ19年も日本出身の横綱がいなかったという、驚くべき「不甲斐なさ」。
若い子たちは、「横綱は日本人以外がなるもの」と本気で思っているのでは、と心配してしまいます。
どこかの大統領のような、モンゴル出身や他の外国出身力士を締め出すような偏狭な気持ちはありません。
が、今後も日本人力士の奮発を期待します。